J.R.R.トールキン 新版『指輪物語』「旅の仲間」上１、上２

　
ちょっと前にテレビ放送していて、観ていたら読む気になったので再読です。新版が出たと知ってから、どう違うのか違わないのか、いつか読んでみようと思っていたのでちょうど良し。訳者名がひとつ増えてるんですね。
しかし――〔上１〕〔上２〕って！！
ありえない、この分冊命名。このあとに〔下１〕〔下２〕と続くデスヨ。第二部は〔上〕がふたつあって〔下〕がひとつ、第三部は上下ひとつずつ。まあ、通し番号も付いてるわけだけど。
もともと全三部が各上下二冊ずつだから、文庫にする際分冊せざるをえなくなっての苦肉の策なんだろうけど、笑える。
さて。
目的であった旧版との違いは、旧版読んだのがずいぶん前だから、さすがに細かいところまでは覚えてなくてさっぱり分からなかった。けど、読みやすい。ような気がする。
あの恐ろしく冗長な――わけではないんだろうけど、和訳の文体が合わなかったのかなんなのか、とにかくもう読みにくくて大変だった――長大な第一部の丸々半分（つまり文庫新版でいう上１、上２）が、結構すんなり読めました。
まあ、再読でもあるし、映画も見たし、だからという部分が大きいのだろうけど。
初めて読むなら、映画を観てからがオススメです。