殺人方程式/鳴風荘事件――殺人方程式2・再読

殺人方程式 〈切断された死体の問題〉

殺人方程式 〈切断された死体の問題〉

鳴風荘事件―殺人方程式〈2〉 (光文社文庫)

鳴風荘事件―殺人方程式〈2〉 (光文社文庫)

綾辻行人の本格推理小説
明日香井叶と明日香井響――同音の名を持つ上に顔だけはそっくりな双子の兄弟が難事件に挑む!(ちょっと違う。いや、かなり違う)
探偵役は兄の響の方で、叶は刑事で、双子のお約束で入れ替わったりなんだり云々。
正直なところ、探偵役と推理力を競うような読み方はしないし出来ないので、トリックの秀逸さというのは私にはあまり重要ではない。だから実は本格推理モノってちょっと苦手で、よっぽど好みの要素が混じってでもいない限り、「この人が犯人なのね。こういうトリックなのね。ふうん、そう」と、妙に平坦な気分で本を閉じて「ああ、読んだ。読み終わった」以上の感想が持てなかったりする。
作品全体の雰囲気だとかキャラの魅力だとか、私が「好みだーっ」と思うようなところに力を入れてる作品は、ミステリであっても「本格」推理ではなかったりするわけで……だからやっぱり本格推理モノはちょっと苦手。
とかいいつつ再読なのは何故だろう(笑)