多崎礼『本の姫は謳う』1,2

“本の姫”は謳う〈1〉 (C・NOVELSファンタジア) “本の姫”は謳う〈2〉 (C・NOVELSファンタジア)

本の内容
「滅日」によって大陸中に散らばった、世界を蝕む邪悪な存在――文字。天使の遺跡を巡り、本を修繕する少年アンガスは、文字を探し回収するために、“本の姫”と旅を続けている。ある日、無法者たちから救い出した少女に、文字の気配を感じた彼は――。圧倒的な筆力と緻密な世界観を持ち、第2回C・NOVELS大賞受賞作『煌夜祭』で話題騒然の多崎礼が満を持して放つ新シリーズ、堂々開幕。  ――セブンアンドワイ『〈本の姫〉は謳う 1 』より

雰囲気は『煌夜祭』の方が好きだけど、でも面白い。やっぱりとても新人とは言えないよこの人。
例によって設定が緻密で構築が自然だもので、これも世界の形は掴み難い。全四巻になるらしいだけあって、『煌夜祭』より断然分かりやすいし読みやすいけども。全巻揃ってから二回読むのがいいかもなー。
とにかくヘタレおやじがカコかわイイ! やるときゃやるのにヘタレ! 思っきりヘタレ!(笑)