京都大阪桜の旅

早朝起床の新幹線。パックもツアーも予約もなしに、ガイドブックすら開くのは地図のページばかり。無計画な大人の旅万歳。
京都駅に到着後、京都タワーに失笑。なんか宇宙船っぽくないですかアレ。古都に舞い降りた宇宙船……似合わねぇ。
この度は東山周辺散策に決定。まずは南禅寺。駐車場の枝垂桜が素晴らしかったです。

門を潜れば桜吹雪。

山門に登って遠景を眺め――この階段がむっちゃ怖い! 何事ですか、あの傾斜。一段の高さ。昔の人のほうが小さかったはずなのに、という話題は、昔の人のほうが体力があったのだ、という結論に落ち着きましたが(笑)――それから本堂(?)に辿り着くと、天井に龍がいるから忘れずに見なさいと言っている、どうやら一般人のおじさんに遭遇。ツアーガイドという風でもなかったのに、ありがたいことです。
言われたとおり覗き込むと、まず見えたのは三本爪。それからぎょろ目。人だかりと薄暗がりのせいか全体像はつかめなかったのに、それだけははっきり見えました。
水路閣を巡って岡崎疎水。

平安神宮傍まで行って、ようやくお昼にありつきました。南禅寺脇の奥丹に寄ったものの激混みで入れず、他も似たり寄ったりで……とにかく湯豆腐にはありつきました。美味しかった。
そして平安神宮。右近の橘、左近の桜。完璧に満開な桜の季節に結婚式が執り行われていました。咲き誇る桜の下で写真撮影。色打ち掛けの赤が鮮やかで、とても綺麗だった。

しかしなんでしょうね、あの朱塗りのオレンジ。朱塗りって朱色じゃないのか。塗りなおすとなんでああ真オレンジになっちゃうんでしょう。写真で見るとちゃんと朱色に見えるんだが……私の目が変なのか!?
お昼直後でまったりと眠くテンション低めで、拝観の行列に並ぶ気がしなかったのが悔やまれる。後にガイドブックの写真を見て行っときゃ良かったと思ったが後の祭り。とりあえず桜御籤は引いた。五分咲きだった。世界平和を願っといた(笑)
渋い色合いのセブンイレブンを発見したのは、たしか平安神宮を出たあたり。
「いまだかつてあれほど栄えたコンビニがあっただろうか」という友人の台詞に爆笑。
食事処はどこも満席だし、天気はいいし、桜は満開だし、周辺には動物園や美術館や公園もあるし、コンビニ弁当で花見昼食の人も多かったんでしょう。
円山公園に向けて移動中、これまた渋い門構えの小学校を発見したり、竹の忍返しを発見したり、すんごいステキな大木を発見したり、興味の赴くまま勝手に足を止める私。気付いて待っていてくれる友人。興味の赴くまま勝手に足を止める私。気付かれず遅れ、慌てて後を追う私。


実は一日中そんな感じで、最後には「ちゃんと着いて来てるか気になるから前を歩きなさい」と言われ――五歳児か!? みたいなご迷惑をおかけいたしましたm(__)m
円山公園にはこちらからも行けるということが判明して入った知恩院

これがもうすんごい私の好み。何故かは不明だがすんごい好み。いきなりテンション上がって、すべすべの廊下の床板が一枚欲しいなどと言ってみたり。好きなんだ板張り。改築前の母の実家は板張りの廊下だった。フローリングじゃなく。ごっつい階段とか、あれ全部処分しちゃったのかな……。
鴬張りの廊下(改修工事中につき一部のみ公開)を行ったり来たりしてから円山公園へ。
桜だらけの園内に溢れる花見客。枝垂桜が滝のようだった。


それからバスで清水寺へ。


清水寺って、行くたびに実はこっそり(商売上手……)とか思う。ええもう罰当たりなんですけどね。……ごめんなさい。
あちらで落ち合った友人が用があって抜けるというので、とりあえず下山。ちょうど夜間特別拝観との切り替え時間で、夜間目的の観光客が参道にぎっしり。降りて行くほうもぎっしり。バスも長蛇の列。
もう一人の友人とライトアップされるところをどこか――祇園にも行きたかったけど行ってなかったので祇園にでも――行こうかと言う話も出たのだが、あまりの人ごみに気力も萎え、体力的にも限界だったので京都駅に戻りました。
清水寺から京都駅まで一時間半ってどうよ。
しかし体力限界の原因は主に履いていったパンプスだった。ええ私が馬鹿でしたごめんなさい。もしかしたら友人は余力があったかもしれませんごめんなさい。
今まで旅行にパンプス履いてった事なんてないんだけど、靴擦れしない稀有な代物に出会ってしまったせいで惑わされた。敵は靴擦れだけじゃなかった。甘かった。
翌日は大阪城に行きました。そちらの写真等はまた後日……。