加野厚志『龍馬慕情』

龍馬慕情

龍馬慕情

内容(「BOOK」データベースより)
龍馬を斬ったのはこの男だ。新説を引っ下げて幕末維新史最大の謎に挑む気鋭の書き下ろしロマン。龍馬と短かったが最高の日々を送った妻のお龍。その深い思慕の念が仇討ちを決意させた。彼女を助けるのは男2人。いずれも龍馬に心底惚れていた。   ――Amazonより

友人オススメ龍馬(?)本。お龍さんの視点から書かれた新婚生活と復讐劇。
前半の新婚生活がほのぼのです。龍馬っていい。かっこいい。
普通に面白かったです――が。
後半は、諸説ある推論をお龍さんに辿らせて新説に到らせる行程が……なんというか、あからさまで。史実と後世の推論と創作がうまく馴染んでないような感じでした。
とはいえ、龍馬については『竜馬がゆく』を読んだことがあるだけで、実在する資料を読み込んだわけじゃないから、史実も後世の推論もろくに知らないのですがね。
ああ、それでかな。良く知らないから、一冊じゃ短いって事かも。どうしても要点を纏めたみたいな文章になるわけだし、そこから複雑に絡み合った人間模様をリアルにイメージするのは難しい。
幕末のゴタゴタっぷりは、真面目に勉強したら面白いんだろうなぁとか思います。やらないだろうけど。