多崎礼『煌夜祭』

煌夜祭 (C・NOVELSファンタジア)

内容（「BOOK」データベースより）
十八諸島の世界を巡り、世界各地で話を集め、他の土地へと伝え歩く。それが我ら語り部の生業。冬至の夜、我らは島主の館に集い、夜を通じて話をする。それが煌夜祭―年に一度の語り部の祭。お話ししよう。夜空を焦がす煌夜祭の炎壇でも照らすことの出来ない、真の闇に隠された恐ろしい魔物の物語を…廃墟となった島主の館で、今年もまた二人だけの煌夜祭が始まった―!第2回C・NOVELS大賞受賞作。 　　　――Amazonより

短編連作の形をした一つの大きなオハナシ。面白かったです。構成が凝ってて巧い。語り部や吟遊詩人というモチーフ、好きだし♪
ただ、異世界のあり方を話の中に違和感なく織り込むのは巧いのだけど、違和感なさすぎて最初は世界の形が掴みづらい。口絵の構造が理解できたのは、かなり後のほうになってからだったよ。
最近、好きだったシリーズがグダグダになってたり、延々待ってるのにまだまだ出なかったり、そんなのばっかりなので、新しく入れ込むシリーズを発掘しようかと思ってる。次回作も期待しとこう。