菊地秀行『D-白魔山』上下

D-白魔山(上) ―吸血鬼ハンター(17) (ソノラマ文庫) D‐白魔山〈下〉―吸血鬼ハンター〈17〉 (ソノラマ文庫)
裏表紙あらすじの「吸血鬼化した異星人」なる一文には目を疑った。どうしたちゃったのかと思ったけど、良かったよ、意外と!
例によって例のごとく、変な矛盾とかもないことはないんだけど。神祖とDの距離感はこれくらいがいいの。直接ちょっかい出しちゃ駄目なのよ(私見
前の巻で、続きはもういいかなぁとか思ったものの、また十年後くらいに続きを読みたくなるかもしれない――って感じで、既刊分読了です。
――シリーズ読んでて、ちょっと思ったこと――
Dの旅人帽(トラベラーズ・ハット)は、頭に貼り付いているに違いない。
跳んだり跳ねたり転がったり、飛び上がったり飛び降りたり、果ては意識のないまま運ばれたり、バラバラに喰われたりしているというのに……。
でもいいの。どんなに荒唐無稽なありえない現象だろうと、帽子が頭から生えてようと、美しければ許されるシリーズだから(笑)