玄侑宗久『リーラ〜神の庭の遊戯〜』

リーラ

リーラ

救い、のような話。信仰というものの源泉とか、魂とか。
結末がハウツー本に通じるような感じで好みじゃない。『幸せになる10の方法』みたいな。いや、そんな本があるかどうか知らないし、そういう本がどういうことを書いているかも知らないんだけど、なんとなく。
作者の視線が、作品世界じゃなく読者ばかりに向けられているような気がしました。小説なんだからやっぱり、作者は作品世界を愛してないと!(笑)
後で知ったんだけど、この方、お坊さんらしい。なるほどねぇ……。