ゲド戦記再び

しつこいと思われる向きもございましょうが、レビューを読んで回ってたら楽しくて。昨夜はそれで夜更かししちゃいました。あはは。
どこだかで「映画というのは監督を見るものだと思っている」というような事を書いてる方がいらして、ほほう、と思ったものです。ごめんなさい、どこで読んだのかわからなくなってしまったのですが。いやぁ、いろんな見方をする人がいるのですねぇ。
私自身は映画にしろ本にしろ、その世界自体を見るものだと思ってます。監督や作者が誰だろうと面白い話は面白いし、好きな作家さんの作品でも、面白いと思えないものはありますから。
昨日の日記にも書いたように、作品の批評と個人の非難はごったにするべきじゃないけれども、作品の批評と個人の擁護もごったにすべきではないと思います。
擁護派の中には、作品そのものの評価ではなく、監督の作品に対する姿勢を評価している方が結構いらっしゃるようなんですね。納得する点も多々ありますし、そのあたりをきちんと分けて書いている方もいらっしゃるのですが。
初監督作品であろうとジブリであろうと、監督が誰であろうと原作がなんであろうと関係なく。作品そのものが楽しめる*1世界であったかというと、私は否だと思うのです。
もちろん、良かった、感動したという方もいるでしょうし、それを否定するつもりではないのですが。
気になるのは、高く評価している人が原作既読か未読か、ですね。
これまた昨日の日記に書いたのだけど、未読の人にも伝えておくべき情報が、伝わってないようなレビューも見受けられました。
映画を観る人全員に「原作も読め!」というのは、少々酷だし無茶だと思います。
――あ!! 未読の人に分かるのか気になって仕方なかったのは、未読の友人と一緒に観に行ったからかも!
一人で観に行けばまた違ったのかもしれません……。

*1:この場合の「楽しい」は、笑えるという意味ではないのであしからず