グラディエーター

リドリー・スコット監督が放つスペクタクル活劇。古代ローマ帝国を舞台に、陰謀に陥れられた英雄騎士の死闘をダイナミックに描く。無敵の剣闘士役を演じた、ラッセル・クロウが秀逸。また、CGで描かれた巨大コロシアムや剣闘シーンの迫力映像も見どころ。西暦180年、皇帝に絶大な信頼を置かれていた歴戦の勇者マキシマスは、次期皇帝の任を依頼される。しかしその晩、皇帝は息子によって暗殺。罠にはまったマキシマスは、処刑の危機に陥る。
   ――セブンアンドワイより


良かったー! 泣けたー! そして長かったっ!!
何が泣けたって、↑では「無敵の剣闘士役を演じた、ラッセル・クロウが秀逸」なんて書かれてるけど(たしかに良いのだけど個人的には)マキシマスの敵役、皇帝アウレリウスの息子コモドゥスですよ。
彼はただ、愛して欲しかった。踏み外して引き返せなくなっていった根本の原因は、ただそれだけだった。それを考えるともう(涙)
哀しくて淋しくて苦しくて、だから憎い。愛した相手までもが、愛しているからこそ尚更に憎い。それでも愛してるから苦しい――コモドゥス役のホアキン・フェニックスがすげー巧いです。
遠景で見下ろすカメラワークの最後のシーン、英雄となったマキシマスの遺体を見送る異母姉に、コモドゥスの遺体の傍に行ってあげて欲しかった。彼の望んだ種類の愛では応えられなくても、弟としての愛情は確かにあったはずなのだから。せめてそれくらいは。
もちろんラッセル・クロウのマキシマスも良かったです。
「一頭の羊に率いられた百頭の狼の群れは、一頭の狼に率いられた百頭の羊に敗れる」的な対戦車戦inコロシアムが印象的。
「巨大コロシアムや剣闘シーンの迫力映像」や、冒頭の戦争シーンもすごかった。劇場で観るべき映画でしたね。惜しいことしたわ。