梨木香歩『沼地のある森を抜けて』読了
- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/08/30
- メディア: 単行本
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始まりは「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、呻くのだ。変容し、増殖する命の連鎖。連綿と息づく想い。呪縛を解いて生き抜く力を探る書下ろし長篇。
――セブンアンドワイより
命はどこから来てどこへ行くのか……たぶんそういうおはなし。ちょっと前に読んだ『ぐるりのこと』に通じるものがある。ぬか床から来てぬか床に還るのでない事だけは確かだ(笑)
ちょっと難しいけれども、この人の文章の、空気感が好き。いつもどこか、少しだけ哀しい。