「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」上・下 J.K.ローリング

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)

復活したヴォルデモートとの戦いはいつ始まるのか? ハリーには何の知らせも来ない。そして突然ハリーは吸魂鬼に襲われる。「不死鳥の騎士団」に助け出されたハリーは、「騎士団」が何か重大な秘密を守っていることを知る。
新学期が始まり、恐ろしい新任教授アンブリッジと黒い扉の夢に悩まされ続けるハリーに、チョウ・チャンが微笑みかける……。
――「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」上巻(静山社)より

意外、な巻でした。いろいろと。
前巻「炎のゴブレット」を読んでからかなり経っている上に、「賢者の石」と「秘密の部屋」を読んだばかりだったので、皆の成長があまりにも著しく驚くほどだと感じられたのはともかく。特にジニーとかネビルとかジニーとかジニーとか(笑) それはともかく。
意外でしたよ、ほんとうに。ペチュニア叔母さんの態度とかジェームス・ポッターの子供のころとか、意外なことはいろいろあるけど――以下、ネタバレにつき隠し文字。要反転。一部批判的につき要注意。――なにより驚いたのは、ダンブルドアがヴォルデモートと直接対決してるよ! ということでした。取り逃がしたけど。
ダンブルドアはヴォルデモートと直接対決するわけにはいかないとか書いたのはついこの前だってのに……まあ、万が一にも負けてしまうわけにはいかないって意味だけど……しかしこの巻、出たのはずいぶん前だから当然読んでる人は読んでるわけで……恥。
それはともかく、今回は「賢者の石」の不可解と違って微妙に不愉快だったところが少々。
ハリーの癇癪とシリウスの死に方。
ハリーがなんで癇癪を起こしてばかりいるのか、訳者後書きを読むまで分からなかったため、もうちょっと冷静になれないのかとイライラしました。反抗期デシタカ。まるっきりそれに思い当たらなかった事で、微妙にへこみましたね。私もすっかりオトナになってしまったんだなぁ(苦笑)
シリウスが撃たれた時、私は一瞬、ダンブルドアがやったと思いましたよ。ありえないけど裏切ったか、その場を収拾する為にとにかく全員の行動力を奪ったか、だと思ったのですよ。自分で挑発しといて直後にあっさり撃ち抜かれるとは、思いもよらなくて。せめてもう少しカッコイイ最期にして欲しかった……(泣)

楽しかったのは、アンブリッジ校長に対する先生方の態度。大笑い。
そしてウィーズリーの双子に万歳。すごいや。最後のシーンでご両親と一緒に皆を待っていたから、許されたかどうかはともかく決定的な仲違いにはならなかったのねと、安心しました。
しかしあれですね。どんどんページ数が多くなってきてますが、今度は上下巻で収まるのでしょうか? 上中下巻になってたりして。