博士の愛した数式 再読?

博士の愛した数式

博士の愛した数式

再読というか、流し読みだったのだけれど。それでもなんだかじぃんとしてしまった。
事故によって脳に損傷を負い、八十分しか記憶を蓄積できなくなった老博士と、博士の世話に雇われた家政婦とその息子の交流の話。高校生の課題図書で、本屋大賞受賞作。
素数の魅力、三角数の美しさ、友愛数の控えめでいて強固な繋がり――数学とはかくも単純明快で、真理とは美しい静けさに満ちている。哀しいのか優しいのか、寂しいのか暖かいのか――淡々と、静かな話。