晴明。・読了

晴明。―完全版 (ソノラマノベルス)

晴明。―完全版 (ソノラマノベルス)

少年期から青年期の阿倍晴明。異能故の孤独。悲嘆。愛着と憎悪。苦悩。そんなような話。
少年は孤独ゆえに神となり、なりきれずに闇に堕し、染まりきれずに鬼神となる。そうしてずっと、人に憧れている。
なかなか良かったデス。面白かった。
「博雅ぁ。博雅出てこーい」なんて、他作品*1の登場人物*2を呼び出したくなったりして。この話の晴明ってば、危うくて痛々しいから。
……一番カッコイイのは蘆屋道満かも(笑)
考えてみれば、晴明モノって夢枕獏の「陰陽師」シリーズしか読んだことがない。あのシリーズのほのぼのさも好き〜。アレを読むと、どうしても日本酒を呑みたくなるのだけど(笑)

*1:夢枕獏の「陰陽師」シリーズ

*2:晴明の唯一の友人