最近読んだ本

百器徒然袋-雨 (講談社ノベルス)

百器徒然袋-雨 (講談社ノベルス)

百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)

百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)

二冊とも所有しているけれど、読んだのは図書館の本である。友人に貸した後、図書館に行ったらふと目が合って借りてしまった。意味不明なワタシ(笑)
そんなこんなで再読。
榎さんが案外普通の人だ。――いや、迷惑な変人ではある。むしろ本編よりその度合いは強い。迷惑な変人でしかも馬鹿だ。それなのになんとなく……普通だ。
たぶん事件が鬱々としていないからだろう。(比較対照の問題でもあるが)それほど悲惨でもない。やはり榎木津礼二郎は陰惨で陰鬱な暗ぁい事件の渦中にあって、たった一人無駄に明るく騒がしいからこそ神なのだ。暗闇に射し込む一筋の光なのだ。なーんて(笑)
とにもかくにも痛快である。とても楽しい。