料理なんて嫌いだっ! のコト

ウチの社長@父はカレーとかハンバーグとかが大好きで、基本的に野菜が嫌いである。ビールとか辛いものも好きだけど、要するに子供だ。
ステーキとかポークソテーとか焼き肉とか、ただ単に焼いただけという代物が大好きだったりするし、料理する人にとっては有り難いのかむなしいのかよく分からない人でもある。
昨日のメニュウはご飯の他に、ポークソテーとじゃがバターと昨日漬けたキュウリの浅漬けとキャベツのスープだった。(取り合わせがちょっと微妙)
よくあることだが、スープのキャベツだけ残された。
付け合わせが人参だったりほうれん草だったりしても残すだろうし、あまつさえ私の皿に放り込むような真似さえする。大好きなカレーの人参だってそうなのだから他は推して知るべし。
大体社長の好みは難しすぎる。先のスープの件でいえば、ケチャップとソースを入れてトマト味にすれば食べることもあるし、ロールキャベツは好きなのだ。絶対変だ。
キンピラゴボウは食べるけどゴボウの入ったみそ汁は嫌いだし、キャベツの千切りなんて大嫌いなはずなのに豚カツと一緒だと何故か食べる。基本的に野菜嫌いなのにモロヘイヤのお浸しは好きだし、ねばねばしてればいいかというとオクラは嫌い。意味不明。
そのうえどうやら私の味覚はおかしいらしい。おかしいというか、美味しいと感じる範囲がかなり広いようなのだ。更に、食べることに執着が――こだわりが――ないものだから、私の料理はかなりいい加減だ。つまりは私がそこそこおいしいと思っても、社長がそう思うかはまた別の話というわけで。
眉を顰められたり首を捻られたり笑われたりするのは結構こたえる。
これでも美味しいものを食べるのは好きなのだけど。もちろんそうなのだけど。
それが私の味覚のせいなのか社長の好き嫌いのせいなのか、もうさっぱり分からない。ささやかにあった料理に対する自信は、この五年で粉々である。しくしく(泣)