彩雲国物語シリーズ完結。読了。

彩雲国物語   紫闇の玉座(上)   (角川ビーンズ文庫)彩雲国物語 紫闇の玉座(下) (角川ビーンズ文庫)
図書館借りだったので時間がかかったけどようやく全部読了。
受ける印象にだいぶ変動のあるシリーズでした。
最初は「うっわ乙女設定!」とか思ったけど、巻を重ねるごとに重く深くなってって、キャラ相関図とかなんかすごいことになってそうな素敵な複雑さと脇役に萌え、最後の最後はやっぱりものすごく少女小説だった。
うん、面白かった。

以下、ネタバレ&辛口デス。

面白かった。けど。
死ぬべき人を殺せなかった作者の甘さが結末をグダグダに。
というのは少々大袈裟ではあるけれど、最後の最後の50ページ程でちょっと首を傾げてしまったのは確か。
「良かった生きてたー!」というより、「……はい?」って感じ。少なくても死相の出てた宰相さんと秀麗は死んでて欲しかった(←ひどい)
ほんの少しとかって十年は長いよ。出来ないはずの子供も出来てるし。なんとなく腑に落ちない。
いかにも少女小説的な大団円といえばそれまでかもだけど。
まあ、最後の最後の一歩手前までは大変面白かったので良し。