佐藤亜紀『バルタザールの遍歴』

バルタザールの遍歴 (文春文庫)

バルタザールの遍歴 (文春文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
「今朝起きたらひどく頭が痛んだ。バルタザールが飲みすぎたのだ」一つの肉体を共有する双子、バルタザールとメルヒオールは、ナチス台頭のウィーンを逃れ、めくるめく享楽と頽廃の道行きを辿る。「国際舞台にも通用する完璧な小説」と審査員を瞠目させ、第3回日本ファンタジーノベル大賞を受賞したデビュー作。

面白かったわー。舞台設定からの安易な連想かもしれないけど、外国文学の古典が馴染みやすくなった感じ。浸れれば面白い。乗れないままだとどうかな。わりと抵抗なく浸れるけど、細切れで読むのは避けたほうがいいかも。
これがデビュー作だっていうんだから凄い。