相棒・劇場版

うーん……うん、楽しかった。
とりあえず相棒ファンとしては楽しかった。オールスター競演だし。和装じゃないたまきさんとか大活躍の薫ちゃんとか、相変わらずな小野田さんとか、微妙に協力関係の伊丹刑事とか。
しかしちょっと説明不足だったりとか納得いかなかったりとか好みじゃなかったりとかしたから、映画としてどうかとなるとビミョー。

実際の事件を題材に取っているけれども、あんまりあからさまで醒めた。
当時、まさに劇中の報道陣のような事を言っている人が身近に居たので、その人が見たらどう受け止めるんだろうと思った。
私は自業自得とまでは思わなかったけど、政情不安な国にわざわざ行くのだから、それなりの覚悟はあったんじゃないかと考えてた。拉致は想定外にしても、どうしたって危険はあるだろうから。そういう覚悟をしてまで人を助けに行くのだから凄い、と思ってた。
助かるといいけど、言われたとおりにほいほい要求呑むわけにも行かないだろうし、難しいよね――と言ったことを覚えてる。
そんなこんなで、犯人側に感情移入して同情する気にはなれなかったし、そもそもあの動機になぜわざわざチェスなのか。
最終局面が弾の入ってない銃を持って単身表彰式に殴り込み(違)なら、それまでの頭脳戦はいったいなんだったの?
アレもコレも必要性が見えなくて、消化不良。

そんな感じの劇場版。