小川一水『天涯の砦』

天涯の砦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

天涯の砦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

内容(「BOOK」データベースより)
地球と月を中継する軌道ステーション“望天”で起こった破滅的な大事故。虚空へと吹き飛ばされた残骸と月往還船“わかたけ”からなる構造体は、真空に晒された無数の死体とともに漂流を開始する。だが、隔離されたわずかな気密区画には数人の生存者がいた。空気ダクトによる声だけの接触を通して生存への道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する…。真空という敵との絶望的な闘いの果てに、“天涯の砦”を待ち受けているものとは?期待の俊英が満を持して放つ極限の人間ドラマ。    ――Amazonより

大っ変に面白かった。
災害脱出モノ――って表現でいいのかな。『ポセイドン・アドベンチャー』『タワーリング・インフェルノ』的な、息もつかせぬサバイバル・アクション。
敵は水でも炎でもなく、真空。壁一枚外の死の世界がひしひしと怖い。
第六大陸』でも思ったけど、どうしてこのひと真空や無重力をこんなにリアルにかけるんだ。水も炎も身近にあるけど、真空なんて真空パックくらいしか普通はお目にかからないぞ。

ついでに図書館での話。

恐ろしいものを見てしまいましたです。宮部みゆきの新刊の予約が1000を超えている。出たのは八月らしいが。十一月末で1000以上。ひぃぃ。