伊藤英彦『サジュエと魔法の本』上・下

サジュエと魔法の本 上巻 赤の章

サジュエと魔法の本 上巻 赤の章

サジュエと魔法の本 下巻 青の章

サジュエと魔法の本 下巻 青の章

内容(「BOOK」データベースより)
すべてを手にしたものが、世界を制する四冊の魔法の本。その一冊である、赤い本を見つけたことから、サジュエの旅ははじまった―。運命の渦に巻き込まれた12歳の少年サジュエ。“四神経”を集めようとする“盗み屋”ルイジとリンダ。“蒼の書”の継承者、少女リアンジュとの出会い。“玄の書”を手に入れ、世界征服をもくろむ邪導師バオファンとその一味。“白の書”を保管し、世界平和を望む国際魔導師機構と天才魔導師キゼ事務総長。すべての本を手にするのは誰なのか―。綿密なストーリー展開と豊富なキャラクター設定、子どもから大人まで楽しめる物語。    ――Amazon『サジュエと魔法の本』上巻より

悪くはないのだが……物足りない。
世界は広いのに、描写が浅い。深みに欠ける。
各地で起きている事を追っていくので精一杯になってやしませんか。
登場人物や背景の外観とか、心情やなんかをもうちょっと書き込んで欲しかった。魅力的になりそうな登場人物がたくさんいるのに、魅力的だと言い切るには描写が足りない。いいシーンも、感慨とか余韻とか感じてる暇がろくにないし。
もっと小さく纏めるか、広く作ったならもっと長くていいのに。
まあでも、単純明快に王道でけっこう面白かったかな。子供向け。