茅田砂胡『ミラージュの罠』クラッシュブレイズシリーズ

やっぱり敵が小粒だよ。そしてピリリと辛くない。
行き着く先が決まってるのは前作の怪獣夫婦と同じなのに、天使たち主役だと爽快感が薄いのは、“実力では敵わないけど心意気では好敵手”とか、“驚愕しつつ感心する玄人”とかがいないからだろうか。舐めてかかって油断してるうちに、皆あっさり沈められちゃうからなぁ……。
あと、ヴェロニカでも思ったけど、学校だ政府だって話だから関わる人数が無駄に多い。多いくせに、これ、っていう脇役がいない。情報提供者はちょっと癖のある人物で、今後も関わってくるかもしれないけど、この話に限って言えば情報提供しただけだし。
そんなわけで、いまひとつ……。