得意料理は、主婦(もしくはそれに類するもの)に問うものではない。

先日、得意料理は? と問われた。悩んだ挙句に答えられなかったのは、私が基本的に料理嫌いだというだけではないはずだ。
そもそも「得意料理」の定義はなんだろう。よく作るメニューなのか、美味しくできるメニューなのか。
「得意」にはいくつか意味があるが、たぶんこれだろう。

最も手なれていて自信があり、じょうずであること。また、そのさま。得手(えて)。――大辞泉からの引用

これからいくと、私は自信がないから答えられなかったということになるのかもしれないが、それは個別のメニューではなく料理全般に言えることなのだ。
たぶん、自信があっても答えられない。個別のメニューではなく料理全般に言えることだから。

最も手なれていて=よく作る

そうはいっても、日常的に料理をする場合、延々同じメニューを作るわけにもいかない。最も手馴れているメニューを一つあげるのは不可能だ。

じょうずである=美味しくできる

美味しいか否かは主観だし、自分でも食べるのだから食えないものはまず作らない。だいたい、毎回同じ味に仕上がると思ったら大間違いだ。前はうまくいったけど、今回ちょっと失敗したという事だってあるんだし。
日常的に料理をしていて失敗しないという人は、よっぽど料理得意なんだろうし自信もあるだろうから、美味しくできるメニューを一つ選べと言われても難しいだろう。なんでも美味しいよ、としか言えないと思う。
答えられずにいたら、作らないんだろうと言われましたが。
得意料理を問われて即答できる人は、日常的に料理をしているわけではないと断言しよう(言いすぎ?)
得意料理は、主婦(もしくはそれに類するもの)に問うものではない。