高里椎奈『雪下に咲いた日輪と』

雪下に咲いた日輪と (講談社ノベルス)

雪下に咲いた日輪と (講談社ノベルス)

父が購入を決めた洋館に悲鳴をあげながら、橋のない海面を歩く妖怪がいる。少女から調査依頼を受け、館のお披露目会に参加した薬屋探偵達。断崖絶壁に建ち、館主自殺という悲しい過去があるこの館で彼らは目撃する、立ち入り不可能な崖下からの悲鳴と吊り橋で起きた奇妙な殺人事件を。これは妖の仕業なのか? 探偵達が謎に挑む。薬屋“ファンタジー”第12弾登場。
   ――裏表紙より

薬屋探偵妖綺談 12
まさに「嵐の山荘」。シチュエーションが。王道だわ。
座木さんがずーっとあの状態って……たしか『蝉の羽』でもまったく活躍しなかったし、最近蔑ろにされてるんじゃない? ちぇー。
一冊完結のミステリ部分は、高遠一家勢ぞろいでなかなか楽しかった。そしてリベザルの可愛いこと!(笑)
しかし、シリーズ全体の大きな流れを忘却気味で、「風冬ってだれだっけ?」状態。意味深な台詞を吐かれても、まったく理解できないものだから、少しばかり消化不良気味。
全部読み返すかなぁ。でも長いし、また忘れそうだし……。