「ハリー・ポッターと秘密の部屋」J.K.ローリング 再読
- 作者: J.K.ローリング,J.K.Rowling,松岡佑子
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 2000/09/01
- メディア: ハードカバー
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「賢者の石」でも「秘密の部屋」でも、ヴォルデモート卿の企みを阻止したのはハリーで――まあ、そうでないと話にならないけど――偉大な魔法使いであるダンブルドアは、結局何もしていない。
何が起きているのか、何が起きるか、分かっていながら見守るだけで何もせずにいる(ように見える)ダンブルドアだけれども、万能ではない、ということなのだろうと思いついたのでした。
たぶん、分かっていないのです。
人より多くの事に気づき、多くを察してはいるだろうけど、分かっていることは決して多くない。ハリーたちが信じているほどには。
ヴォルデモートに対抗できる唯一の魔法使いと信じられているようだけれど、たしかに対抗は出来るのだろうけど、勝てるかどうかは分からない――それを誰よりもよく分かっているのがダンブルドア本人で、だからこそヴォルデモートと直接対決するわけにはいかないのですね。
希望は何にも勝る力であり、絶望は何より強力な闇の魔法である。
なんて言葉を作ってみたりして(笑)
ダンブルドアは希望で、頼みの綱で、そう在れるからこそ偉大な魔法使いなのですよ。なんて事を考えてみたりしたのでした。