姑獲鳥の夏

気にはなるけど観たくないと悩んでおりましたが、12日までという情報に接し、終わるとなると急に観たくなって観て参りました。映画・姑獲鳥の夏
まったく期待はしていなかったので、まあ……こんなもんなのかな、と。
ものすごく端折ってあるのとか、京極はもう少し痩せてた方がいいのにとか、木場修が京極より小さいのは何かの間違いだろうとか、その辺りはもう仕方のないことなんだろうけど。
憑き物落としの装束が漆黒じゃないのだけは許せん。
どうみても濃紫だと思うのは私だけですか。しかも裏地と紋が赤。歩くと裾から赤い色がひらひらと。なんなんですか、この派手さ!
まあ、映像はちょっと面白かったですけど。広角レンズを使ってたりとか、アングルがおかしかったりとか、そういうのは奇妙な雰囲気作りに一役買っていたし、背景――室内の様子――なんかはけっこう凝ってて良かったし。
スポットライトの使い方とかは、あれは絶対舞台を意識してると思う。上演じゃなくて上映なんだから、それもちょっとどうなのよ、と思わないでもないですが。
なんとなく、久遠寺嘉親――すまけい――が気に入ったりした。

しかしやっぱり端折りすぎてて未読の人に分かるのかとか、いろいろちゃちで興ざめだったりとか、榎さんの破天荒ぶりが全部端折られてまともな人にしか見えなかったりとか、敦ちゃんがイメージと合わなかったりとか、久遠寺医院が狭かったりとか、稲妻はむやみやたらと光るのにクライマックスのあのシーンでも雨が降っていなかったりとか、なんだかんだとまあいろいろあるけれども。そのへんは許容範囲内です。
でもあの京極の衣装だけは……っ!(←しつこい)

公式サイト→http://www.ubume.net/