樹なつみ『八雲立つ』全19巻

八雲立つ (1) (花とゆめCOMICS) 〜 八雲立つ (19)   花とゆめCOMICS
先日『獣王星』(樹なつみ)を読んでたときに話題になって、あんまり懐かしいので大人買い(でも古本)
好きだったな〜。闇己がかっこよくて。そのクールビューティな俺様完璧人間が唯一心を許す相手、七地。この関係がまたツボ。腐女子のハートをがっちりキャッチ(笑)
でもこれたしか、途中で飽きたんだ。以下、辛口とネタバレ。

古本なんか見ると(1)って入ってない版もあるところを見ると、そもそもは一巻完結だったのではないか。そして初めのころは短編形式に主筋がちょっとずつ織り込まれてる感じだった。忌部が出て来た辺りから長編突っ走り――かと思いきや、番外的雰囲気の話が合間にちょこちょこ入り、そのうえそれだけでシリーズになりそうな古代編も分割挿入。
全体的にみると、統一感がない感じはとてもする。
そしてあのラスト。闇己くん生まれ変わり。なにもコウと夕香の息子にしなくてもよかろうと思う。しかもあの劇的な覚醒。
息子が息子じゃなくなるんだよ。息子の名で呼ぶか闇己と呼ぶか、呼びかけひとつにも迷うだろうよ。可哀想に。
これならこれで、そのへんの折り合いつけるとこまで描いて欲しかったカモ。

でも面白いけどね。オカルトもホラーも神話も好きだ。